2006年03月17日

テニスとがまん

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「最近の子は我慢をすることができない」
などの言葉をよく聞く。

学校現場にいると確かにそうなのかなと思う場面も良くある。
子どもたちの我慢する力が衰えた理由は、社会の変化、教育の変化、親の甘やかし、兄弟姉妹の減少、我慢の価値観の低下、などなど色々言われている。


皆さんはがまんという言葉を聞くと、どんなイメージを持たれるだろうか?
暗い、かっこ悪い、良くない、仕方ない、などなどあまり良くないイメージが多いのではないだろうか?

俺は人間我慢が必要なときがあると思っている。
がまんのできない子には注意もする。

しかし改めてがまんについて考えてみると、あまりいいイメージがわかないし、どう子どもに教えていったらよいかもわからない。


では何故がまんというものは必要なのに人気がなく、暗いイメージになってしまうのだろうか。

それはがまんの中に、自分を抑える、殺すという要素が含まれるからではないだろうか。
集団や社会での生活において、自分を抑えてがまんしなければいけないことは多い。
例えば給食をたくさんお替りしたい子がたくさんとってしまったら、他の子がお替りしできなくなってしまう。だからがまんして少しにしなければならない。

このがまんには他人への思いやりが含まれている。他者のために自分を抑えるがまん。
集団生活をうまく送るためのがまん。
この種類のがまんはとても必要だとは思うが、物が豊かに溢れ、価値観も多様になっている今、子どもたちに何故このがまんをしなければいけないのかを教えるのは難しいなあといつも思う。
「何でがまんしなきゃいけないの?」と言われたら、明確な答えが出せないことも多く、結局は大人の理屈やこじつけになってしまうこともある。
やっぱり思いやりを育てることが大切なのだろうか。
このがまんについて、いい教え方がある人は教えてください眼鏡


しかし、がまんは他人のためだけではない。がまんにはいくつかの種類や要素がある。
その一つにチャンスのためのがまんと言うものもあると思う。
今回はそのがまんについて。

先日久しぶりにテニスをした。
テニスの中ではがまんをしなければならない場面がある。自分の調子が上がらないときや、ピンチのとき、無理して攻めていくよりも、少し耐えて調子を整えた方が良いときも多い。

例えば相手がナイスショットを打ってきたとする。ここは一発カウンターで決めればかっこいいし、簡単だ。しかし、失敗するというリスクも高い。ここは一球しのぎの球をうって体制を整え、次の球で勝負しよう!などと考える。

勝負どころやチャンスを見極めて勝負する、それまではじっと我慢するということも勝利への近道の一つだと思う。
ここで自分を抑えることが勝利につながるのだ。

そのためにはがまんと同時に、勝負どころを見極める力が必要になってくる。
いつ自分の必殺ボールを打てばよいのか。少しのリスクを負っても、どこで勝負をしかければよいのか、ということがわからなければならない。
いつまでもがまんしていたら勝機を逃し、勝てなくなってしまうからだ。
本当のがまんを学ぶことは、勝負どころを見極める力をつけることだ(言い切ってしまった・・・たらーっ(汗)


がまんを知らない子はもちろん、がまんばかりさせられている子も、この勝負どころを見極める力、自分の権利の使いどころを見極める力がつかないと思う。


実生活でも、いつもいつも「あれが欲しい、これが欲しい!」と言っていたら、本当に欲しいものが見つかったときには買ってもらえないかも知れないし、お金がなくなっているかもしれない。
自分がそんなに必要ではないものはちょっとがまんすることが、本当に欲しいものを手に入れることにつながる。

いつもいつも「がまんしなさい!!」と言われ続けている子は、本当に欲しいものがあってもがまんしてしまうかもしれない。
たまには買ってあげる(例えば誕生日やクリスマス)、などの権利を与えてあげなければ、がまんしかできない子になってしまう。
これががまんの暗いイメージの一つにも繋がってしまっているのではないだろうか。



しっかりと子どもに権利を与え、それをどのように使うか、いつ使うべきかを学んでいくことが、自然にチャンスのためのがまんを学ぶことにつながるのではないかと思う。


でもやっぱりこのがまんだけだと、自分の利益だけしか考えない、計算高い子になってしまう恐れもあるかな。
他人や周りの人のためにがまんするということも必要なんだろうな。
まあチャンスのためのがまんが、常に自分のためだけにしかならないとは限らないですが。


どちらにしても、思いやりや優しさ、将来のことや自分、友達など様々なことを関連づけてがまんを学んでいくのがいいのではないかと思う。
そして何故がまんが必要なのかを子どもにしっかり伝え、大人や教師の都合だけで子どもにがまんさせるということは(金銭的な面など特別な事情がない限り)しないように心がけたい。
posted by ぐーたらせんせー at 15:16| Comment(3) | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちわ♪

僕は我慢は凄く格好いい事だとおもいます

周りを見てると我慢というのが格好悪いからではなく面倒くさいからやらないって感じなんですが

今はそんな人が増えてきていますね

大人でもたまにこんなことで怒るなよって思う人もいますし

やはり環境なんじゃないでしょうか

親も含め友人等から叱られることが少なくなった気がします

お前ここぐらいは我慢したら?
と喧嘩になってでも言ってくれる人が必要なんだとおもいます

でも最近は見ませんね

そういう人達がまた大人になったとき更に酷い現状が待っていそうですね…
Posted by 後藤 大 at 2006年03月19日 10:51
なるほど〜めんどくさいからがまんしないですか。そー言うのもあるかもしれませんね!
色々便利になってきているし、わりと何でも手に入るし!!

時代が変化していくと言うことは、いい面と悪い面がありますね。
そしてその変化はなかなか止められるものではないです。
でもその新しい時代にどう向き合っていくかとをしっかり考えなければ、流されてしまうだけになってしまうと思います。

しっかりと意見を言い合える友達関係を大切にしていきたいですね☆
Posted by ぐーたらせんせー at 2006年03月20日 17:28
ぐーたらたちが、理由とかを減少しなかったの?


Posted by BlogPetのキュリオ at 2006年03月21日 17:09
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