2006年04月03日

あずみと教育

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「あずみ」の新刊が出たので36巻から読み返した。
上戸彩主演で映画化されたり、黒木メイサ主演の舞台が公演されたりと大人気だが、元は小山ゆうさん原作の漫画で「ビックコミックスペリオール」で連載中。
作品のドラマ性の高さと内容の深さが高く評価され、第43回小学館漫画賞を受賞したほか、平成9年度(第1回)文化庁メディア芸術祭優秀賞も授賞。
この10年間で1000万部を売り上げているらしい。
かわいく綺麗なあずみが大活躍し、人間味あるドラマ展開で大人にも子どもにも大人気だが、切り合うシーンが多く、映画は一応R12指定。
ストーリーは次のとおり。

時代は戦国時代末期から江戸時代初期。天下を手にした徳川家康だが、まだその勢力は盤石なものとは言えなかった。徳川陣営は反旗の芽をことごとくつみとる計画を遂行した。
家康のブレーンである高僧、南光坊天海は、
「世の中から権力奪取の夢を見る者を取り除かない限り戦が終わることはない」
と考え、太平の世を築くことを目的とし、
反逆分子を瞬時に亡き者とする少数精鋭の暗殺集団を作るよう、小幡月斎(爺)に依頼をした。
爺に選ばれし若者は10名。その中にあずみもがいた。
10年の歳月をかけ人里離れた山奥で育てられ、ついに使命を果たす時が来たあずみらに、爺は凄まじい試練を言い渡す。
それは、10人の子供達をそれぞれ好きなものどうし二人一組に組ませ互いに殺し合いをさせるというものであった。
あずみは好きだった‘なち’を殺すはめになるが、心にその傷を受ける間もなく、次々と使命を与えられていく。


この作品を見ると、凄く考えさせられる。外界に出たばかりのあずみは、善悪の判断もままならない、本当に純粋で人の良い暗殺者って感じだ。
しかし様々な使命や出会いなどの経験の中で、色々な思いをし、葛藤し、成長していく。
そして徐々にその頭の良さと、広く深い優しさが表れてくる。

なんて簡単に書いているが、本当に様々なあずみは葛藤と戦っていて、人間と言うものを考えさせられる。詳しくは読んでください晴れ


そして、一番思うことは、教育と洗脳の境界線はどこだろう??ということ。
爺は国家の平和のために、あずみたちを暗殺者として育てた。自分の使命に何の迷いもない子もいたが、あずみは戸惑いながら、迷いながらも使命を果たしていく。
しかし10人の子は誰一人爺を恨んでいる様子もなかったし、みんな爺が大好きだ。
あずみもはじめは言われるがままに暗殺を繰り返していたが、成長するにつれ自分で考え世の中の人々のために自分の力を使うようになっていく。

他にもこの作品の中には、人を殺すこと、主の命令に従うことを自分の使命だと教わり、それを信じて生きている人が多く出てくる。

もちろん「あずみ」はフィクションだし、今と時代も全然違う。
教育は時代や社会とは切っても切れないものだから、爺や他の人の教えを今の教育と比べることはナンセンスだ。
今の時代から見たら洗脳に見えることも、昔からしたら立派な教育だったのかもしれない。

前の記事でも同じようなこと書いたけど、教育の成功と失敗を判断するのは難しい。
そもそも誰が判断するのか?
まずはその子本人の判断。その子が幸せだ、このように育てられて良かったと感じてくれれば嬉しい。しかしそれだけでいいかと言うと、そうとも言い切れない。
だってそう思わされているだけなのかもしれないし。

あとは歴史、後々の人の判断。後から考えてみないと分からないことがたくさんあるから。
戦争のときの教育だって、現場で教えている人たちは正しいと思っていたんだろうし、その状況では仕様がなかったのかもしれない。でも今考えると間違っていたように思う。


なんか書いててわけがわからなくなってきた。その子に対する教育と、日本や社会全体の教育方針の話をごっちゃに考えすぎているのかも知れないな・・・

とにかく今は、「ゆとり教育だ」「やっぱり学力重視だ」などと踊らされているが、国や世間で言われていることが本当に正しいかなんて、分からない。(怒られるかなあせあせ(飛び散る汗)
たまには今やっている自分の教育に対して、少し疑ってみないと教育も洗脳になってしまうかもしれない。なんて考えすぎていると何もできませんが。

親や教師やどの教育者は、時代や社会全体を良く見て、そして何より目の前の子を良く見て、その子が本当の幸せを自分でつかめる力をつけてあげなければいけないんじゃないかな
と無理やりまとめてみる。
こんな混乱抱きながら、いつもあずみを読んでいます。
posted by ぐーたらせんせー at 00:07| Comment(5) | TrackBack(1) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
マンガもあんまり見たことないんで、見てみます!
Posted by はっさん at 2006年04月04日 19:06
ぜひ見てみてください!
きっとおもしろいです〜
Posted by ぐーたらせんせー at 2006年04月04日 19:09
キュリオは、作品を受賞する。


Posted by BlogPetのキュリオ at 2006年04月04日 20:13
前回書いたように私には子供はいないのですが、
姪(今日から中学生)を見ていると教育だけではない本人の『資質』も教育に大きく影響するのではと思うのです。
素直に先生や社会の言うことを聞く子(それが正しいとかどうかは別)。
いつも親や教師に反抗的な社会を斜めに見る子(これも間違っているかどうかは別)。
この違いは本人の性格(資質)に違いがあるのでは?(資質は魂の生まれ変わりの回数といわれているのですが)
心のある、自分で判断力をつけられる人間になってもらう方法を作る。
教育にはそんな重要性があるってことを大人が認識したいなと思います。
Posted by La Force at 2006年04月11日 08:39
>資質は魂の生まれ変わりの回数といわれているのですが

そうなんですか〜さすがはその道のプロですね!!
姪っこさんの入学おめでとうございます☆

本人の資質ってわかる気がします!
いくら大人が褒めたり叱ったりしても、なかなか子どもを変えることは難しいです。
なかなか思いどうりにいかないから学校はおもしろいし、先生の思いどうりなんかに進んだら恐いですし。

ある子に響く言葉もある子には無意味だったり、性格も違えば好きな先生も違います。
だから自分の目の前にいる子たちと真剣に向き合ってその子たちにあった教育を考えていかなければと思います。

なんかまたまた混乱してきましたが、資質と環境どちらも大切ですね!
もし素直に先生の言うことを聞く子も、社会を斜めに見る子も、ある環境や教育によって無理やりそうされてしまったなら、少しはそれを緩和してあげたいなと思いますが、それも正しいのかはわかりませんね〜。
俺は心理学を少しやったので、どっちかと言うと環境が多く影響してると考えてしまいます。
La Forceさんはやっぱり職業柄、資質と言うものを良く考えていらっしゃると思います。
だからLa Forceさんの意見は新鮮でためになります。
またいろいろ意見をくださいね! 
Posted by ぐーたらせんせー at 2006年04月12日 19:18
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Tracked: 2006-04-04 19:00
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