2006年04月24日

テニスとT.T授業

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テニスにはシングルスとダブルスがある。どちらにも違ったおもしろさがあるが、学生時代はダブルスの方が好きだった。
ダブルスの方が作戦や戦術の幅が広い気がするし、メンタル面が弱かった俺にとって、いろいろな面で支えあわなければならないダブルスの方が強い気持ちで試合に臨むことができた。



弱気になっているときに支えてもらうことはもちろん、ペアが弱気の時には自分が支えなければならないため、いつも以上の力が発揮できる。シングルスでは簡単に試合をあきらめる癖があった俺も、ダブルスではそんなわけにはいかないので、最後まで全力で戦うことができた。
そして何よりダブルスではペアの息や相性がぴったり合ったり、戦術や作戦がバッチリ成功すると、普段の実力では勝つことが難しい相手にも勝てるという可能性が、シングルスよりも高いと思うのでまたおもしろいテニス
そして相性などによっては普段より弱くなることもある。


授業において教師のダブルスといえばT.T(ティーム・ティーチング)!!
今は算数を中心に理科などでもT.Tを導入している学校が多い。
今回は前回の算数の記事に関連して、算数のT.Tのあり方について考えてみる。


子どもたちの学力差が激しい中、40人近くの子どもたちを一人で教えているとなかなか一人一人に対応してあげられないことが多い。算数が苦手な子にも対応して挙げなければいけないし、授業も進めなければいけないし、得意な子を飽きさせてもいけない。相当の実力がなければ(あっても?)全てをうまくやることは困難なことだと思う。
だからT.Tとして二人の教師が教えることはとても意義があることだと思う。

しかし、実際にT.Tの授業がうまく機能しているかといえば、あまりそうとは言えないことが多いのではないかと思う。二人いれば確かに一人のときよりも多くの子を丁寧に見ることができるが、仮にもプロの教師が二人で教えているのだからより良い授業作りを目指したい。
テニスのダブルスで、二人の作戦や息の合わせ方で強さがアップするとき、1+1=2ではない。T.Tの授業でも1+1が3にも4にもなるような授業を二人が子どもたちと作っていけたらいいと思う。

よく聞いたり、目にしたりするT.Tの授業は、一人(T1)が授業を進めて、もう一人(T2)は丸付けに専念するとか、算数が一番苦手な子にだけ付きっ切りで教えるという授業。
これでは1+1=1.5くらいなんじゃないかなあ。このくらいの二人目の教師(T2)の役割はふつうの大人なら誰でもできる。高い人件費がかかる教師でなくても、保護者や学生、地域のボランティアさんや、学習支援チューターさんなどに頼んだ方がいいのではないかなと思う。


日々その子どもたちに接している教師なんだから、一人(T1)が授業を進めている間、T2はちゃんと算数の苦手な子に対応しながらも、全員の子どもたちの様子をしっかりと見て、ちょっとわからないという表情をしている子や、不安そうな子などに声かけをしたりしていく。そしてそれぞれの学級の様子や、その日の子どもたちの様子なども考慮しながらサポートしていくのが教師の力の見せどころなんじゃないかと思う。
これで1+1=2の授業になる。

そして1+1を3や4、それ以上にしていくにはやはり二人のしっかりとした教材研究、話し合い、作戦立てなどと、息のあった授業展開などが必要だ。
担任から見るクラスや子どもたちの様子と、もう一人の教師から見る様子は違う。お互いの意見を出し合って、その子たちへの理解を深めて、そこから二人でその子たちにあったより良い授業を考えていく。
 
例えば、計算はできるが、いまいち深く理解している子が少ないと感じたなら、一人の教師(T2)がわざと誤答を出して、それについて教師(T2)VS子どもたちで意見を戦わせて深く考えるきっかけを作るとか。
具体的にはあまりいい考えは浮かばないが・・・とにかくしっかりと二人で話し合うことが大切だと思う。

そして、その話し合いで考え出される作戦の一つに、少人数(教師が二人いれば、クラスを無作為に二つに分けて、半分ずつ教えるもの)や習熟度別(その単元の習熟度によってクラスを分けて、教えるもの)が入ってくるのではないかと思う。
子どもたちの様子や授業内容によってT.Tと少人数や習熟度別を使い分けるべきなんじゃないか。

何も考えずに算数はすべて少人数や習熟度別にしている学校もあるが、それはおかしいと思う。算数をただ単に教え込むものだと考えているとしか思えない。
復習や計算練習のときに少人数にするのはまあわかるが、教材と出会う導入や、皆で課題を解決したり、深く考えたりする段階のときにクラスを半分に分けてしまってはもったいないexclamation

せっかく色々な子がいて、色々な意見が出て、それについて考える段階なのに、様々な意見に触れる機会が減ってしまうからだ。
導入をT.Tの形でやり、様々な意見が出たら、次の時間に少人数で深く考えて、その次にまたT.Tで全体に発表するとか、単元や子どもたちの様子によって形を変えていくことが必要なんじゃないかと思う。


実際にはなかなか二人で話し合う時間がないのもわかるが、少しでも話し合うのとそうでないのでは全く違う気がする。

教師同士がうまくかみ合わず、1+1=0.5なんて授業もあるが、そうならないためにも二人の教師がしっかりとペアになり、良きパートナーとして真剣に子どもたちや教材に向き合うことが大切だ。
そうすることで普段の実力以上の力が発揮されるのではないかと思うから。


1+1=3や4、それ以上にするってのは、T.Tに限ったことじゃない。職員全体の協力、保護者の方や地域の方との協力などによって、足し算が掛け算になるくらいにみなで頑張っていきたいですね。
と話が飛躍したところで、明日からはもっと職員室の人たちと信頼関係を作るよう心がけようと思いながら、この辺で締めたいと思います。
posted by ぐーたらせんせー at 01:49| Comment(6) | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
中学校の数学を担当しています。
基本的には、TTで授業をしています。
しっかり指導しているつもりですが、1+1=1.5ぐらいしかなっていないのが現実です。
考えさせられる内容で興味が持てました。
Posted by yoshioka at 2006年04月26日 04:36
yosiokaさん、訪問ありがとうございます!!

中学の数学ですかあ〜
小学校より更に色々な差が開いてきて大変ですよね!!

お互い少しでもいい授業ができるように、進んでいければいいですね!!

またきて下さい☆
Posted by ぐーたらせんせー at 2006年04月26日 23:29
いっかいぐ〜たらせんせ〜とT.Tしてみたいなぁと思ってしまいました。
Posted by カマタ at 2006年04月27日 19:32
いいね〜!楽しそう!
構想とか立ててるときが楽しいだろうな〜
でも授業はめちゃくちゃだったりして・・・

いつかやりましょう☆
Posted by ぐーたらせんせー at 2006年04月29日 01:46
高校生の見地から……

俺の今の高校や中学でも数学はTTでした けどそれは本当のTTと呼べるものではなかったように思います ただクラスの人数を半分ずつにしただけでお互いのクラスでやっていることは全く同じことだったんです 創意工夫のカケラも見当たりませんでした

そもそも本来勉強というのは高校受験や大学受験のためではなく、人間が本来持っている追求心を満たし、勉強を通じて人間関係などを学び、様々な角度から物事をとらえることができるょうにして………言いだしたらキリがありませんね(^_^;) 要は僕が思うに最近の勉強は押しつけすぎだと思うんですよ ある程度の教育は誰にでも必要だとは思いますが…… 中学や高校になれば受験というものがあるので仕方ない部分はあるとは思います……が、せめて小学校の教育では……僕の提案なのですが生徒が知りたいことを教えてあげてほしいです 例えば…ある生徒が どうしてアリはキレイな一列を作るの?? と聞いてきたとします そしたら理科の授業をまるまる一時間使って生徒の考察を聞いて、最後に真実を教える等の授業をしてみてほしいです 身近なものなどは比較的小学生にとって興味を持ちやすいと思うから、自分で考えて物事を言うという最近忘れられがちなことをやらせてあげられると思うんです 国からの指導要領が減ったことをゆとり教育だと世間は言いますが僕は違うと思うんです 指導要領が減った分なにか違うことを教えることができると思うんです 算数とか理科とかには全く関係ないことを仮に生徒に教えたとします しかし知らなかったことを知り少しでも へぇ〜 と思えたのならそれは必ず生徒のプラスになると僕は考えてます

長文失礼しましたm(_ _)m
Posted by せぱたく at 2006年04月30日 08:48
貴重なご意見ありがとうございます!!
現役高校生の方がこんなに凄い意見を持っていると思うと凄く嬉しいですね☆

>本来勉強というのは高校受験や大学受験のためではなく、人間が本来持っている追求心を満たし、勉強を通じて人間関係などを学び、様々な角度から物事をとらえることができるょうにして………

ほんとそうなんですよね!そういう思いを持ってくれている人がいると思うとこの仕事も励みになります!!

せぱたくさんのゆとり教育の捉え方、いいですね!俺の大好きな先生もそのようなことを言ってました!
学校という中にいると、自分に力がないためなかなか難しいですが、子どもたちにとってよい授業をできるような力をつけて頑張っていこうと思います♪

またどしどしご意見ください!
Posted by ぐーたらせんせー at 2006年04月30日 17:01
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